BATTLEのみどころ
昨年、シングル部門を食う勢いで盛り上がりを見せ、ここ最近のバトル熱はオーヴァーヒート寸前の勢いを見せる。勝敗が1戦ごとに決着する為、観客のリアクションも半端じゃ無い。ジャッジもその観客の声に左右されるので、自分なりのリアクションをステージに届けて欲しい。ではここで、バトル部門がシングル部門と圧倒的に違う点を解説しよう。
シングルが作品性・ストーリー性を求められるのに対し、1対1ゆえの駆け引きが要求される。当然ワードプレイと言った、相手をダイレクトに挑発する言葉が行きかうのも見物。また、どのタイミングでどのネタを出すのかも、勝敗を大きく左右するポイントだ。8人8色のキャラクター達が織り成すバトル部門、今回の対戦の見所を紹介しよう!
まずは1回戦から、ベテランと新勢力の対決が実現。ミヤビは数々のバトルを荒らしてきた実力派、昨年度のシングル部門でも日本4位となった良音ターンテーブルサイエンティスト。対するDJ SPIKEは、滋賀から参戦の21歳。ヴァイブス溢れるプレイと、オールラウンドにクリーンなネタ作りを展開させ、今年初のファイナルの舞台に進出。当然、下馬評ではミヤビ有利だろうが、ミヤビにとっては情報が無い分、どのレベルのネタを出すか、どちらが先行・後攻になるかで、思わぬ苦戦を強いられる可能性がある。
そして次なる対戦KATSU-MIX vs NORIHITOも面白い。数々のクラシックなルーティンで、番狂わせを演じてきた静岡のKATSU-MIX a.k.a. マイナスイオンDJ。03年のシングル部門のファイナル進出以来の沈黙を破り、まさかの出場で周囲を驚かせた。対する北関東を代表する栃木のNORIHITO、03年のバトル部門で威蔵との死闘に破れたものの日本2位になった実力派。ハイスキルにあらゆるテクニックを持ち、極上のビートを生み出すMAKE MUSICスタイルは必見だろう。この勝負の行方はネタ次第、想像しても無駄。現場での駆け引きに注目するしかない。
一方反対サイドでは、普通なら決勝戦で見るカードがここで登場。もはや因縁の対決と言っていいだろう、いく vs DJ BUNTA。昨年のバトル部門の2回戦で衝突し、ベストバウトに上げられた激戦を繰り広げた。ここではBUNTAが勝ったが、今年のRED BULL主催のバトルでは決勝戦でいくが勝利している。この2人、実は同じDJスクールの同期であり、お互いライバルとして認め合う仲、それだけにお互い負けたく無いという思いは強いはず。いくの耳に残る中毒性高い音楽性と、バトルで最大限の効力を発揮するBUNTAのスタイルが、早くも1回戦で登場する。呼吸を忘れずに見守ろう!
そしていよいよ1回戦最後の闘いとなる、羽加 vs 諭吉。ファイナル初出場となる大会の紅一点・羽加は、歴代のフィメールDJの中でも1・2を争うスキルの持ち主。そのターンテーブル捌きといい、特徴的な選曲と独特なスクラッチは驚嘆させられるだろう。対する諭吉は、今年の地方予選でクラシックルーティンを擁しながら、決め所のミスで苦汁を飲まされた。そのリベンジの舞台に選んだバトル部門、そのスキルの高さと実力は折り紙つきだろう。ヴィデオ審査1位の諭吉と8位の羽加、諭吉にとっては勝って当たり前の勝負に、果たして勝つ事が出来るか?羽加は会場の声援を受けて、番狂わせを起こすかに注目したい。
天秤はその選別するという特性から「裁き」のシンボルとされ、古くは古代エジプトの『死者の書』で死者の魂の善悪を判定する場面に描かれる。そしてこの運命のDJバトル、果たして対峙する2人のどちらに勝利の裁きは下されるのか?!






